大腿骨頸部骨折が治りにくい理由

大腿骨頸部骨折は治りにくい骨折として知られています。
第一の理由としてあげられるのは、骨折の部分が関節内にあるため、骨をつくるよう活発に働きかける骨膜が存在しません。そのため、関節液が流入し、血行が悪くなり骨折の治りが悪いという点です。

つぎに、折れた時の骨折線が斜めに入ることが多く、骨がつながるのが難しいことも挙げられます。
さらに、高齢者の場合は、骨折がうまく治ったとしても、長く身体を動かさないでいる間に筋肉が衰えてしまいます。十分なリハビリをしても、もとの生活に完全に戻るのは難しく、歩行能力の回復が劣る場合があります。
高齢者の大腿骨頸部骨折は、最も注意しなければならない、怖いケガと言えるでしょう。

このように、高齢者の大腿骨頸部骨折は 「治りにくく、将来歩けなくなるかもしれない」 という怖さが潜んでいます。ある日突然に歩けなくなるということは、その後の人生の過ごし方に大きな影響を与えるため、転倒、骨折には注意が必要です。